idea factory from newspaper 2003 11 1

雇用なき景気回復(jobless recovery)
 数年前までは、株を買うのに、
証券会社の営業マンに頼むか、
証券会社に電話して、事務員に頼んでいた。
 現在では、自宅のパソコンで、株を買うことができるようになった。
つまり、証券会社の営業マンも、事務員も、必要なくなった。
 このように、従来は、人間がやっていた仕事を、
コンピューターがやるようになった。
 21世紀は、さらに、コンピューターが進化し、
しかも、ロボットも高度に進化し、
ロボットが、かなり人間に近づく。
 つまり、21世紀は、人間の仕事を、
コンピューターやロボットが行うようになる。
 そういうわけで、21世紀は、
コンピューターやロボットにできない仕事を探していかなければならない。

株価上昇(improvement in stock market)
 株価の上昇により、
日本の家庭よりも、株式所有率が高いアメリカでは、
個人消費が回復した。
 株価の上昇により、
企業の株式所有率が高い日本では、
設備投資が改善した。
 ただし、あまりに、株価に頼りすぎても困る。
今は、時代の端境期。
古い産業が消えていき、新しい産業が起きてくる、時代の端境期。
 起業や創業がスムーズに行えるように、
規制緩和や、資金調達の援助を推進していかなければならない。
 人間に寿命があるように、産業にも寿命がある。
かつて、日本で全盛を誇った石炭産業は、どうなったか。
石炭産業が全盛の時代に、新しい産業が起きてきたが、
その新しい産業は、今は、どうなったか。
 人間に寿命があるように、産業にも寿命がある。
第二の創業ができない限り、寿命は、必ず、やってくる。